歌舞伎揚げじゃないよ歌舞伎だよ

先日、歌舞伎を観に行きました。
猿之助さんと中車さんの襲名披露です。
歌舞伎を観るのはまだ二度目なので解説的なものはできませんが、素人の感想を残しておきたいと思います。

演目と感想

今回の演目はこちらに載っています。

歌舞伎美人(かぶきびと) | 松竹大歌舞伎 中央コースのみどころ

どの演目もまったくあらすじ分かってないので、イヤホンガイドを聞きながらの観劇でした。

太閤三番叟

淀の方、北政所、秀吉が舞う舞踊です。
どの踊りも迫力があって引き込まれました。
途中、淀の方の踊りがかなり力強いところがあってて「女形なのに男の人みたいに踊るな~」なんて思っていたら、ガイドを聞くとそいう舞だったみたいです。
そして北政所。何かもう出てきた瞬間からの圧が尋常じゃない(笑)
そこにいるだけでも正室としての存在感を出せる役者さんに圧倒された感じですかね。
本来出演予定の役者さんが休演のため配役が変更になっていたのですが、言われないと気付かないくらいでした。
(実際は事前にアナウンスがあったのと、明らかに役者さんが違っていたので変更が分からないということはないのですが)

口上

役者さんが一人ずつ口上を述べていくのですが、中には口上を忘れて「えーと・・・」みたいになってしまう役者さんもいて、皆さん肩を震わせていました。
声を出して笑うわけではないけど、もう堪える気ないやろってくらいの役者さんもいたりするのも口上の楽しみのひとつですよね。

口上といえば左團次さんが思い浮かびます。
口上ではいつも笑いを取るイメージがあります。
いつか生で見てみたいです。

一本刀土俵入

お芝居の形式なのはこの演目、
あらすじと見所は個人の方のサイトになりますが、このサイトが分かりやすいと思います。

一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)
【うんちく】 昭和六年(1931年)、六代目菊五郎の駒形茂兵衛で初演。長谷川伸の作品。 歌舞伎以外にも映画や大衆演劇でもしばしば上演された、新歌舞伎の代表作のひとつ。 ...
初心者にも分かりやすい演目かと。

とにかく猿之助さんのお蔦がすごく良かったです。
始まりは時代劇というか演劇のような感じなんですが、お蔦が登場した瞬間から「歌舞伎」の空気になりました。
存在感もずば抜けていて、店の前で物語が進んでいる中、二階で背を向けてヤケ酒のようにお酒を飲んでいるだけなのに目が離せない。
すっかり感情移入してしまって「ああ、お蔦さん、そんな飲んだら…」と心配してしまいました。

中車さん演じる茂兵衛に声を掛けたのはほんの気まぐれだったのかもしれませんが、身の上を聞く内になんだか放っておけなくなってしまう様子や、故郷を思い出して三味線を弾きながら唄う姿…。
三味線ってこんなに悲しい音のする楽器だったっけ?と思うくらい悲しくて切ない唄に聞こえて、ちょっとホロリとしてしまいました。
その後、なんやかんやあって舞台は十年後になるわけですが、お蔦さんがどうしているか心配で仕方ない私。
深酒を続けていたら体を壊してしまっているんじゃないか…とか、子供はどうなったんだろうか…とか、あらすじを知らないおかげで想像が膨らみました。

色々ありながら、茂兵衛は約束こそ果たせなかったけど十年前の恩を返すことができ、お蔦さんは十年前気まぐれで助けた茂兵衛が自分にしたようにいつまでもいつまでもお礼を言いながら旅立っていく…。
そして、それを見送る茂兵衛の最後の決め台詞。

歌舞伎ってもっと敷居が高いというか、ちゃんとあらすじや見どころを理解していないと楽しむのは難しいと思っていましたが、この演目は割と初心者向けというか分かりやすい内容なので、普通にお芝居を見ている感覚で感動しました。

いやぁ、歌舞伎って本当にいいもんですね~
また歌舞伎観に行きたいな~。

おまけ

猿之助(市川亀治郎)さんと中車(香川照之)さんの襲名披露ということで、この二人と言えば「龍馬伝」。「龍馬伝」と言えば…
そう!テレビで見たことある方もたくさんいらっしゃると思いますが、福山雅治さんから贈られた幕も使われていました。
この幕が引かれた途端、客席も沸きました。皆写真撮ってましたしね。

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こうやって考えるとすごいメンツですね。